2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『息吹、まなざし、記憶』エドウィッジ・ダンディカット

エドウィッジ・ダンディカットはハイチ出身の作家で、この作品以降はおもに作品社から、エドウィージ・ダンティカの名前で邦訳が出版されている。 これは彼女のデビュー作で、作品中でも重要な色である赤の装丁が目を引く。主人公は12歳の女の子のソフィー。…

『賢い血』フラナリー・オコナー

ちくま文庫版で。1999年の発行だけど、ずっとあとになって古本で購入したと思う。帯や裏表紙には「生と死のコメディ」とあるが「生と死の」という修飾に要注意。笑うには微妙なシーンも多いけれど、第5章のイーノックがヘイズを連れ回すシーンはコントのよ…